海外治験の特徴は?日本の制度との違いや参加する際の注意点を解説

海外治験の特徴は?日本の制度との違いや参加する際の注意点を解説

治験に興味がある方の中には、「国内で参加したい治験がない」「もっと高額報酬が欲しい」「海外で参加してみたい」と考える人もいるでしょう。海外治験は、報酬が国内より高額になるケースが多く、渡航費や宿泊費が支給される魅力的な選択肢として注目されています。

特に日本人対象の案件は、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで積極的に募集されており、旅行気分を味わいながら参加できるという体験談も見られます。しかし、日本との制度の違いやリスクを正しく理解しないと、後悔する可能性もあります。

このコラムでは、海外治験の特徴、日本との違い、参加方法、注意点までを詳しく解説します。

日本と外国の治験制度の違い

それではまず、日本と外国の治験制度の違いを整理します。

日本の治験の特徴

日本では、治験は厚生労働省の厳格なガイドライン(GCP:Good Clinical Practice)に基づいて実施されます。新薬の承認プロセスが慎重で、国内データが重視されるため、欧米で承認された薬でも日本での治験が必要になることが多く、全体的に進行が遅れています(欧米比で数年〜5倍程度の遅れと言われる)。

健康成人治験は主に国内施設で行われ、報酬は入院型で1日あたり1〜3万円程度が相場。安全性が高く、副作用リスクの説明が徹底され、参加者は日本語で十分なインフォームド・コンセントを受けられます。募集は国内サイトが中心で、アクセスしやすいのがメリットです。

海外の治験の特徴

海外(主にアメリカ、イギリス、欧州、オーストラリア)の治験は、FDA(アメリカ食品医薬品局)やMHRA(英国医薬品・医療製品規制庁)などの規制当局が監督し、国際基準(ICH-GCP)に準拠しています。日本人対象の治験は「ブリッジング試験」と呼ばれ、日本市場承認のために欧米で日本人参加者を募集するケースが主流です。これにより、新薬が日本に早く導入される可能性が高まります。

特徴として、報酬の高さが挙げられます。拘束時間比例で支払われ、入院型で1泊3〜5万円以上、長期で数十万円〜100万円超の案件も。交通費・航空券・宿泊費が全額支給されることが多く、海外旅行感覚で参加できる点が魅力です。また、施設の設備が充実し、24時間医療体制が整っているところが多いです。

一方、英語でのコミュニケーションが基本の場合が多く、日本語サポートがある施設(日本人スタッフ在籍)を選ぶと安心です。危険性については、国内と同等レベルの安全性が確保されており、海外だから危険というわけではありませんが、渡航に伴う体力的負担や文化・言語の違いがデメリットになります。

海外治験に参加するには?

海外治験に参加するには?
海外治験への参加流れは、国内と似ていますが、渡航準備が必要です。

①信頼できる募集サイトに登録
日本人向け専門サイトを利用するのが一般的。例:Altasciences LA(アメリカ・ロサンゼルス)、Richmond Pharmacology(イギリス)、CHIKENGLOBAL(英国・欧米提携)、Pfizer Clinical Research Unit(アメリカ)、Scientia Clinical Research(オーストラリア)など。これらは日本人ボランティアを専門に募集し、日本語対応やサポートが充実しています。オンライン登録で健康情報などを提出します。

②スクリーニング・事前検診
オンライン問診後、適合すれば現地またはオンラインで詳細説明。健康診断(採血、心電図など)を受け、合格すれば参加確定。

③渡航・参加
航空券・宿泊は施設支給。入院型が主流で、数泊〜数週間。投薬後観察、採血、通院などを実施。終了後、事後検診で報酬支払い(銀行振込や現金での受け取り)。

④報酬受取
拘束時間に基づき高額(例:数週間で数十万円以上)。税務上は雑所得扱い(日本で確定申告が必要)。

参加する際の注意点

言語とコミュニケーション
先述した通り、英語が苦手であれば、日本語サポートのある施設を選ぶのがおすすめです。説明が不十分だとリスク理解が不十分になる恐れがあります。

渡航リスク
ビザ(ESTAや観光ビザ)、時差、食事・環境変化による体調不良の考慮や、COVIDなどの感染症対策も確認しましょう。

副作用・安全性
国内と同等の規制ですが、稀に重い副作用が発生する可能性がありますので、事前説明をしっかり聞き、不安を感じる場合には辞退を検討したほうが良いです。

健康状態
BMI制限、喫煙歴、過去治験参加(通常3〜6ヶ月空け)などが厳格で、両親・祖父母が日本人などの条件が多い場合もあります。

税金・扶養
高額報酬を受け取った場合には、確定申告が必須です。扶養内の方は親の税負担増加の可能性もあります。

詐欺に注意
信頼できる施設・サイトのみ利用することが大切です。事前支払いや怪しい勧誘は避けましょう。

初めての参加であれば国内の治験がおすすめ!

初めての参加であれば国内の治験がおすすめ!

海外治験は高額報酬と旅行要素が魅力ですが、初めての方にはハードルが高いです。渡航の負担、言語の壁、万一の体調不良時の対応が複雑になるため、まずは国内治験から始めるのが賢明です。日本国内の治験は安全性が高く、施設も近く、通いやすいです。

報酬も十分高額(入院型で10〜30万円以上)で、副作用リスクの説明が日本語で徹底されています。経験を積んでから海外に挑戦すれば、より安心して参加できます。国内で健康管理のコツや治験の流れを把握しておくと、海外でもスムーズに参加できるでしょう。

海外治験に興味がある方へ

海外治験は、新薬開発に貢献しつつ、高額報酬と海外体験を両立できるユニークな機会です。日本人対象のブリッジング試験が増えている今、チャンスは広がっています。ただし、安全第一で信頼できる施設を選び、リスクを正しく理解することが不可欠です。初心者の方は国内からスタートし、ステップアップするのがおすすめです。

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